「アドバイザーのエコブログ」で記述された内容のうち、オール電化に関するものをここで再掲します。

2010-05-09

LED電球をリビングに使おう!

我が家のリビングのシーリング照明器具は、いつもミニクリプトン電球の早期球切れに悩まされていました。

電球型蛍光灯やLED電球への交換も検討していたのですが、
どれも決め手に欠けていてあきらめていたのですが・・・

とうとう「これだ!」と言えるLED電球が出て参りました!
Panasonic (パナソニック) LED電球 LDA6L-E17 です。

私は今まで、仕事で約8年位前からLEDを商業施設に活用して参りました。
去年も化粧品店の棚下照明用にLEDを基盤から設計して、約350本の棚ライトを納入させて頂きました。

ですから、
LEDの欠点も少し判るようになってきたので私の経験値での本音を申し上げます。

1.今までのLED素子はあまり明るくはありません。
2.それを補うためには、むりやり大量の電流を与えて明るいフリをしています。
3.無理をしているから、熱が発生します。(本来はほとんど熱は出ません)
4.LEDは熱にとっても弱いです。
5.無理をするから、寿命が縮まります。(本来は10万時間もあります)
 しかも、長寿命と言いながらそれを保証をするメーカーは基本的にいません。
 (定格寿命とは、計算上の数値や平均値を取った数値ですから、それを保証するものではないんです。)

 10年もちますと言われても、それを実際に10年使用して実証した人はいませんし、
 3年程度で不点灯となったLED看板をいくつも見てきました。

要するに、使用する人がリスクを負う覚悟を持って使う電球が、LEDなんだと感じています。

LEDに限らず、今後出てくるであろう冷陰極管(れいいんきょくかん)やELシートなども同様だと思います。

どれも万能ではないと、どこかで割り切れる目安があって、その私の独断と偏見の目安基準を見事にクリアしたのがこのパナソニック LDA6L-E17 でした。



今回は、ネット通販で3つ購入しました。全部で9900円(税込み)。
けっこう高額ですね。ミニクリプトンなら220円/個です。


Panasonic LED電球 LDA6L-E17と今まで使ってきたミニクリプトン球。
今回は、半分ずつ比較するために使用することにしました。 


比較したかったのは、配光の違いです。それと室内全体の明るさ感。


ところで、
LEDのなかで、なぜこれを選んだの?

口金17の電球色を出している大手メーカーは、
シャープ、東芝、パナソニックです。

大手国内メーカーを選んだ理由は、比較的ウソをつかないからです。
(ウソをつくときもあるという事)


明るさは?
シャープ   250ルーメン 4.5w 2800円
東芝      220ルーメン 3.4w 2600円
パナソニック旧 230ルーメン 5.5w 3900円
パナソニック新 390ルーメン 6.0w 3300円
パナの390ルーメンはすごいと思いますが、
ミニクリプトンは810ルーメンですので、まだ半分程度なんですね。
ただ、明るさ感は全光束(ルーメン)だけでは判断できないものでもあります。

寿命は?
シャープ      25000時間
東芝        20000時間
パナソニック旧 20000時間
パナソニック新 40000時間(約15年)
充分な定格寿命です。照明器具のほうが先に壊れるでしょうね。
ミニクリプトンは2000時間ですから、20倍!

この結果、Panasonic LED電球 LDA6L-E17を選びました。
インドネシア製です。
注文してから、届くまで2週間も掛かりました。


配光の違いを見ました。

LED電球。ガラスカバーが一部照らされていません。


ミニクリプトン球。ガラスカバー全部が照らされています。


それぞれ、交互にLEDとミニクリプトンを取り付けました。
ガラスカバー(グローブ)の光の照らされ方が違います。


正直言って、ガラスカバーの半分が真っ暗になると思っていました。LEDは。
実際に付けて見ると、あまり違和感はありませんでした。
うれしい誤算です。

室内の明るさも、家族全員が「前より明るい!」と言います。



心配な点が1つだけあります。

LEDは高温にとても弱いと申しましたが、
このランプ、
とっても高温になります。
メーカーに直接、問い質したところ、「70度」の熱が出るのが通常との事です。


私の知識では、
80度以上になるとLEDは著しく寿命が縮みます。


ということは、断熱処理したダウンライトには絶対に使用しないでください!
熱がこもって、80度以上になってしまう可能性があります。


球切れが短時間に起きても、この場合はメーカーは保証してくれません。
自己責任と言われてしまいます。
「使用する人がリスクを持って使う電球」なんですから・・・

さあ、今日から15年間。無事に点灯してくれるか観測してまいります!
この省エネは、以前の1/10です!

このランプが早々に球切れしたら、みなさまにいの一番にご報告しますね!
ありがとうございます。

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9/24追記

東芝ライテックが、いよいよ対抗馬として、

明るさと発光効率で“業界最高”の

E17口金のLED電球「E-CORE(イーコア) ミニクリプトン形5.4W」を発売しました。


と言っても、性能表を見る限り、電球色についてはずば抜けた性能ではありません!
パナソニックとほぼ同等と思います。

ですから、価格の比較を今後すると良いですね。
ちなみに、現時点での価格は、
東芝 3980円
パナソニック 2580円
でした。
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